新井歯科医院

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歯科診療について
歯科診療に際しての当院の考え
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被せ物・詰め物(2)
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バネ・カギ(クラスプ)なし入れ歯について
バネ・カギ(クラスプ)なし入れ歯のご案内ページです。

歯科診療について

歯(は)の切削(せっさく)器具(きぐ)について

通常、むし歯の治療等で歯を削る時、キーンという歯科特有の高温の金属音がする、エアータービンハンドピースという超高速の切削器具を使うのが一般的です。私は歯科大学の学生の頃より、この音が大嫌いでして、4年前に他界した父も同じ歯科医師として北海道の次に川崎市、そして現在の相模原市にて歯科医院を開業しておりましたので、私は幼少時よりこの音をずっと聞いて育ってきたわけで、慣れているはずなのですが他の歯科医師の先生に患者として治療を受ける際には今だに不快感と恐怖感は抜けません。   患者さんの皆様も大半の方はこの音は怖くてよい気持ちはしないと思います。

そこで、「5倍速マイクロモーター」といって、エアータービンとは別の切削器具を当院でも8年程前より導入しています。この器具は1分間の回転数が最大で4万回転で回る元の切削器具を5倍の20万回転まで回るように改良された切削器具でしてエアータービンは1分間の回転数が約38万~40万回転まで回りますが、約半分の回転数ですので切削力は劣りますが、切削音が静かで、エアータービンにくらべると振動の伝わり方がマイルドで患者さん側からはやさしい器具といえます。ほとんど歯の切削に関しては問題はありませんし、エアータービンより切削面がきれいという有利な面もございます。

だだしエアータービンを使う場合より、切削効率が悪く治療時間が長くかかるのが欠点です。また器具の手入れ、メインテナンスをしっかり行わないと故障が多いのも欠点といえ、ヨーロッパのメーカーが統一規格で主に生産している輸入品が多いため、価格も国産品にくらべると高価です。もちろん日本製の製品もあるのですが、自動車とは違ってやや耐久性や性能がドイツ製、スイス製などの製品より残念ながら今のところやや劣ります。

ドイツをはじめ欧米の国々ではこの器具がかなり普及して使われており、歯科用の診療台「ユニット」に通常付属している3種類の切削器具のうち、低速の通常のマイクロモーター1本、5倍速の高速マイクロモーター1本、エアータービン1本という仕様が主流となっており、タービンの使用頻度は激減しておりますが、日本ではなかなかまだ普及率が低いのが現状です。 タービンの使用頻度をなるべく減らした治療を心がけたいと考えております。

治療前(ちりょうまえ)のうがい(洗(せん)口(こう))について

口腔内には様々な菌が存在しています。虫歯や歯周病の原因菌はもちろんその他の細菌、ウイルスなどです。それらは治療の時に様々な形で口腔内や口腔外に飛び移り、菌の繁殖を招いてしまいます。そこで当院では治療前の洗口を推奨し、清潔な口腔内環境、治療環境を得るために更なる工夫をしております。それは治療ユニットに座った方はお気づきになられたと思いますが、コップに満たされたお水が緑色になっています。それは消毒+殺菌効果をもつ二種類の消毒薬を滴下しているからです。あるデータによると洗口のみで75%、消毒薬を使用した洗口では98%の口腔内細菌を減少できるようです。もちろんしっかりと歯磨きをした上でと言う前提があります。

このように簡易な方法でよい環境が得られるので皆様にも治療前にはぜひ、歯磨きと洗口をお勧めします。

診療用グローブについて

歯科診療用のグローブはディスポーザブル、つまり使い捨てです。当たり前なことですが、前述した通り口腔内は様々な細菌、ウイルスが活動しており、消化器官の入り口でもあるわけです。そこに触れたものは感染性の廃棄物となるような状態にあり、グローブの使い回しは治療環境の悪化を招くばかりではなく、患者様にも不利益をもたらすこととなります。

そのため、当院ではグローブを毎回、毎回交換し、患者様には一人一枚以上のグローブを使用することも多く(診療途中でのカルテの記入、その他診療から離れるときにはグローブを外すことになるからです)時間がかかることもありますが、患者様が安心し、安全で快適な治療環境を提供していくことをこれからも行って行きたいと考えております。

無痛治療へのチャレンジ!

歯科診療に無くてはならないもので、やりたくないものといえば、 やっぱり麻酔ですよね。「できる事なら使用したくない」、「またやるの?」、と思ってらっしゃる方も多いと思います。確かにきらりと光る麻酔針の威圧感はなかなかのものです。残念ながら局所麻酔は、現在のところ、私共が歯科治療を円滑に進める上で、どうしても必要なツールの1つなのです。無痛治療のために、局所麻酔は必須です。 しかし、局所麻酔時には痛みが伴ってしまい易いというのが現状ではあります。

ですから局所麻酔開始前に 刺入部位に表面麻酔を施してから、なるべく痛みが出ないように 行うようにしています。

当院で使用している局所麻酔には従来からの手動式注射器と電動式注射器を御用意しています。どちらのタイプも、注射針がついてはいますが以前の針の太さよりも大幅に細くなっています。もちろん 細くなればなるほど痛みが出にくくなります。

電動式注射器については、人間が行うのとは違い 薬液の流出速度が一定でまた、大変微量な注入速度が設定できるため 従来の手動式より痛みを感じにくくできることが 大きなメリットです。見た目も優しいフォルムで恐怖心を与えにくくしています。但し時間がかかってしまう点や、沢山の量の麻酔が打ちたい時には不向き、などの欠点もございますので、 目的により 手動式と電動式を使い分けています。

「麻酔が痛くなくなった!」と言ってもらえる様 知恵を絞って参ります。

手袋の着用について続き

当院では以下の注意事項を守っております。

【1】手袋をはずしたら必ず手洗いをする
手袋には目には見えない穿孔(穴)があり、汗により毛穴の菌が短時間で増殖し、手袋をはずす時に汚染されている可能性があるため。

【2】滅菌されていない手袋の使用について
歯科医院で行う抜歯を含む無菌操作を必要とされない通常の歯科治療においては、未滅菌の手袋でも清潔なものを使用するならば、滅菌された手袋を使用した場合と比較しても、感染率に差がないことが証明されており、特に問題にはなりません。但し、開業している歯科医院では、頻度は少ないですが、無菌操作が必要な手術等では当然、滅菌された手袋を使用いたします。

【3】手袋をしたままで、電話機、パソコン、医療用機器等に触らない

【4】患者さんごとに手袋を交換する

【5】一度使用した手袋は、汚染物として、感染性廃棄物として専用業者に処理を委託
※かつては一度手袋を装着すると、ほとんど交換せずにそのまま長時間使用する医療従事者がいましたが、手の発汗、手袋のピンホール状の穴あき等でかえって汚染源となる可能性が高い為、不潔です。

【6】速乾性手指消毒剤の使用について
病院の中の特にトイレや病棟の入り口等で、最近はよく置いてありますが、「ウェルパス」等の商品名のアルコール(消毒用アルコール)を基剤とする速乾性手指消毒剤は、手指衛生の第一選択として有効で、アルコールは普通石けんより、消毒効果が高いといわれておりますので、当院でも使用しております。特に近くに水道による手洗い場がなくても手洗いが出来るし、乾燥時間も短いのも利点です。

【7】手洗いの重要性の見直しについて
手指が明らかに汚れていると目視できる時は流水と石鹸、または抗菌性石鹸を使って30~60秒間かけて手洗いするのは有効であることは立証されております。しかしながら、医療現場の現実は7~10秒程度の手洗いしか行われていないという問題点がございます。当院では30秒以上の手洗いの実行に努めたいと思います。

 

空気清浄機の設置

歯科診療室内は、歯の切削、超音波スケーラーによる歯石除去等で粉塵が発生しており、 血液の付着した粉塵がかなり落下しており、診療室内に長くいるほど、汚染された空気を何時間も吸入していることになります。 そこで、当院では8年前よりオゾンユニット(オゾン発生装置及びオゾン分解触媒)が内蔵された空気清浄機を天井埋め込み式で設置しておりまして、100%の清浄化は望めませんが、クリーンルーム化を計っており、エアロゾル対策としております。 現在、このような空気清浄機は病院はもとより会社のオフィス内、お店等でもかなり普及してきております。

私は幼少の頃より若干呼吸器系統が弱く、この空気清浄機が無かった頃は、咳き込んで、治療がたびたび中断することがありましたが、今はまったくなくなったので、かなり効果があったものと信じております。花粉症の時期にも効果はあるようです。そのほかエアコンの設定温度、特に冷房の設定温度を高目に設定しても、効果がありますので、節電にもなっております。ただ毎月のリース料の負担が安くはありません。3ヶ月に1回、フィルターの交換をして保守点検してもらっておりますが、あまりの粉塵の多さにいつも驚きます。

ラバーダム防湿について

ラバーダムとは薄くしたゴムの膜のことなのですが、歯科診療、治療においてしばしば使用されるアイテムのひとつです。使用頻度がもっとも高いものの中に根管治療(根の治療のことです)というものがあり、その際に使用することがあります。クランプ(金属の留め金です)を歯の豊隆部(歯の膨らんでいる部分です)に引っ掛けて、治療する歯を除いた部分を覆ってしまいます。すると、治療する歯だけがクローズアップされると供に唾液に含まれる細菌の流入を防ぎ、概ね無菌状態にすることが可能です。治療を受けた方は何となくお分かり頂けるかと思いますが、イメージしにくい方は、ドラマなどで見かける手術シーンを思い浮かべて下さい。そのシーンでは治療する胸やお腹だけ露出していますよね?それと同じ感じに治療する歯が清潔に保たれたまま、処置が行えるということなのです。

これは虫歯や歯周病の原因1つが細菌などのであることを考えると、ラバーダム(ゴムの膜)を使っての治療は大変有利であります。欠点はクランプ(留め金)がやや歯肉を押す感じがあり、治療中口を閉じられない、しゃべれない、口が乾燥するなどいくつかありますが、それを余って補う程の利点がまだまだあります。その中に治療器具が口腔内に落下するのを防いだり、薬液の流出を最小限にするなど、治療する歯のみならず、口腔内全体に有利で、さらに口腔外への汚染飛沫(汚れた水しぶきなどのことです)も大幅に減少させるのです。